Discordの危険性は?利用にあたっての注意点や安全な使い方を徹底解説!
最近Discode(ディスコード)を使ったコミュニティが多いんだけど、危険性はないの?参加しても大丈夫?
Discodeは、豊富なコミュニケーション機能が利用できる人気のプラットフォームです。
Discodeそのものには危険性はありませんが、運用面では潜在的な危険性があります。
安易に利用してしまうと、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
この記事では、Discodeの危険性や利用にあたっての注意点、安全に使うポイントについてわかりやすく解説します。
- NTT西日本でMacのサーバ構築やネットワークSEを歴任
- WiFiやセキュリティを活用したネットワークソリューションが専門
- 現在は情報通信関連の研究機関に従事する傍らブログを執筆中
Discordとは
Discordは、テキストや音声、ビデオでコミュニケーションを取るためのプラットフォームで、パソコンやスマホから利用できます。
Discordには、ブラウザ版と専用アプリ版があります。
もともとはゲーマーのコミュニケーションツールとして利用されていましたが、現在はビジネスや教育などのさまざまな分野でも活用されています。
とくにZ世代など若い世代での人気が高く、サークルや友達同士でのコミュニケーションツールとして利用されるようになっています。
- 無料で利用可能
- 豊富なチャット機能(テキスト、音声、ビデオ)
- 使いやすい画面共有機能
- 複数人でのコミュニケーションや共同作業が可能
- 招待制のサーバー(チャットルーム)機能
Discordの危険性
Discordの危険性は、運用する側と利用する側の意識やモラルによるものがほとんどです。
以下に、Discordの潜在的な危険性を紹介します。
悪意のあるサーバーがある
Discordは個人同士でも利用できますが、サーバーと呼ばれるチャットルームに参加するのが一般的です。
特定のテーマやジャンルごとに、さまざまなサーバーが立ち上がっており、興味や関心のあるサーバーに参加することでコミュニケーションできるようになります。
サーバーの中には、悪意のあるサーバーもあり、安易に参加すると想定外のトラブルに巻き込まれることがあります。
個人情報漏洩のリスクがある
プライバシー設定が不適切な場合や、チャットルーム内で個人を特定できる情報を共有すると、個人情報が第三者に漏洩してしまうことがあります。
仲間内のサークルやコミュニティなら問題ありませんが、不特定多数の人が参加しているチャットルームはとても危険です。
マルウェアに感染するリスクがある
Discord上のリンクやファイルには、マルウェアが含まれていることがあります。
安易にリンクボタンをクリックしたり、ファイルをダウンロードしたりすると、パソコンやスマホがマルウェアに感染してしまうおそれがあります。
実際に、Discordのユーザを標的とする情報窃取型マルウェアに関する調査結果も報告されており、今後このような攻撃がさらに増える可能性もあります。
不適切なコンテンツが掲載されている
Discordの利用には、13歳以上の年齢制限があり、掲載内容によっては18歳以上しか参加できない場合もあります。
これらは、Discordのコミュニティガイドラインにも明記されていますが、100%順守されているわけではありません。
未成年者に対する性的なコンテンツや、違法な活動が行われる可能性もあります。
運営側とトラブルになることがある
Discodeの利用で一番多いのが、サーバー(チャットルーム)の運営側や利用者間でのトラブルです。
Discodeに限らずですが、SNSなどのコミュニケーションツールには、問題を起こす利用者が一定数存在します。
運営ルールを守らなかったり、誹謗中傷されることも少なくありません。
Discordを使う際の注意点
信頼できないサーバーには参加しない
まず注意すべきなのは、参加しようとしているサーバーが本当に信頼できるものかどうかです。
先程説明したように、サーバーには悪意のあるものも少なからず存在します。
Discordのサーバーに参加する際は、信頼できるものだけを選択するようにしましょう。
信頼できるかどうかの判断は難しいかもしれませんが、興味本意だけで参加するのはとても危険です。
以下にあてはまるかどうかを含め、慎重に判断するようにしてください。
- 著名な団体や企業が運営する公式サーバー
- 知人や友人が運営するサーバー
- 信頼できる情報源から招待されたサーバー
フレンド追加やDM送信は慎重に
Discordでは、特定の個人をフレンド追加することができます。
フレンド追加するには、相手にフレンド申請を送り、承認を受ける必要があります。
フレンドになると、DM(ダイレクトメッセージ)のやりとりができるようになり、フレンド同士でのチャットや通話も可能になります。
安易にフレンド追加してしまうと、身元がバレたり、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
また、DMの内容から個人情報が漏洩することもあります。
フレンド追加やDM送信は、より慎重に行うことが大切です。
安易にクリックやダウンロードをしない
Discordでは、外部のURLを入力するだけで簡単にリンク設定することができます。
このリンク先やファイルにマルウェアが仕掛けられていた場合、利用しているデバイスが感染するばかりか、ネットワーク全体に感染が拡がることもあります。
また、リンク先がフィッシングサイトであった場合、個人情報が盗まれることもあります。
Discord内に設置されたリンクやファイルは、安易にクリックせず、慎重に見極めるようにしましょう。
運営ルールや注意点を確認しておく
サーバー(チャットルーム)には、それぞれ運営ルールや注意点があります。
サーバーに参加する場合は、必ずこれらに目を通し、内容を確認するようにしてください。
運営側や利用者間でのトラブルを避けるためにも、ルールは遵守するようにしましょう。
Discordの安全な使い方
パスワードを複雑にする
アカウント開設時に設定したパスワードが、短かったり、簡単に推測されるようなものになっている場合、速やかに変更するようにしてください。
できれば12桁以上で、意味を持たない英数字をランダムに組み合わせるのがいいでしょう。
パスワードは「あなた」→「設定」→「アカウント」→「パスワード」から変更できます(iPhoneの場合)。
プライバシー設定を確認する
Discordでは、DMの送信許可や連絡先との同期など、プライバシーに関する設定をカスタマイズすることができます。
初期設定でも比較的安全な設定になっていますが、今一度内容を確認し、必要に応じカスタマイズするようにしてください。
具体的には、以下のような設定が可能となっています。
- DMの受け取りに関する設定
-
- フレンドからのDMを受け取るかどうか
- その他の人からのDMを受け取るかどうか
- サーバーにいるメンバーからDMを受け取るかどうか
- チャンネルのメッセージを表示するかどうか
- DMのスパムフィルターに関する設定
-
- すべてのDMをフィルターする
- フレンド以外からのDMをフィルターする
- フィルターしない
- 他のユーザーにあなたを発見させるかに関する設定
-
- 他のユーザーが電話番号であなたを追加できるようにするかどうか
- 他のユーザーがメールアドレスであなたを追加できるようにするかどうか
プライバシーに関する設定は「あなた」→「設定」→「アカウント」→「プライバシー・安全」で設定できます(iPhoneの場合)。
二段階認証を有効にする
不正ログインを防止するためにも、二段階認証を有効にしておくのがいいでしょう。
二段階認証は、パスワードとその他の要素を組み合わせてログイン認証を行う仕組みです。
Discordで二段階認証を行うには、認証アプリを使う方法とセキュリティキーを使う方法があります。
二段階認証の設定は「あなた」→「設定」→「アカウント」→「プライバシー・安全」から追加できます(iPhoneの場合)。
具体的な設定方法はDiscodeのサポートページでご確認ください。
安全性と匿名性を高めるならVPNの活用を
ここまで紹介した安全対策は、比較的ベーシックなもので、どちらかといえば運用面での対策です。
さらに安全性や匿名性を高めたいという方は、セキュリティツールとして人気の高いVPNの利用をおすすめします。
VPNとは
VPN(バーチャルプライベートネットワーク)は、ネット利用時の安全性や匿名性を高めるための強力なセキュリティツールです。
通信内容を暗号化することで、個人情報の漏洩や不正アクセスを防止します。
IPアドレスも隠すことができるため、より匿名性の高い通信が可能となります。
VPNなら、Discodeを含めたすべての通信に適用されるため、安全で快適なネットライフを手軽に楽しむことができます。
最近では、安価で利用できる個人向けのVPNサービスがたくさん登場しており、利用スタイルに応じたサービスを選ぶことができます。
Discode利用におすすめのVPN
Discodeの利用者におすすめなのは、マルウェアなどの脅威対策ができるVPNサービスです。
NordVPNなら、脅威対策機能が標準(プラスプランまたはコンプリートプランの契約が必要)で利用でき、世界トップクラスのVPNなので、初めての方でも安心して利用できます。
WindowsやMacはもちろん、AndroidやiPhoneなどさまざまなデバイスに対応しており、同時に10台のデバイスで利用できます。
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まとめ
Discodeにはさなざまなコミュニケーション機能があり、使い方次第ではとても便利にコミュニケーションを楽しむことができます。
ただし、これらの便利なツールには、必ず悪意を持った利用者が潜んでいることも忘れてはいけません。
不正アクセスやマルウェアなどを使ったサイバー犯罪は、年々巧妙化しており、新しいサービスやツールに安易に飛びつくのはとても危険です。
まずは疑ってみる姿勢が大切です。
また、運用面での安全性を最大限確保しつつ、VPNなどのセキュリティツールを上手に併用することも、これからのネット時代には欠かせないポイントです。