自宅のWiFiにVPNは必要?そもそもWiFiとVPNって何が違うの?

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自宅ではWiFiを使っているけどVPNは必要なの?そもそもWiFiとVPNって何が違うんだっけ!?

WiFiとVPN、どちらもネット利用の利便性やセキュリティを高めてくれるものですが、その用途は異なります。

それぞれ単独で利用することもできますが、併用することでさまざまなメリットを享受できます。

この記事では、WiFiとVPNの違いや自宅のWiFiでVPNを利用するメリットなどを解説します。

この記事を書いた人
  • NTT西日本でMacのサーバ構築やネットワークSEを歴任
  • WiFiやセキュリティを活用したネットワークソリューションが専門
  • 現在は情報通信関連の研究機関に従事する傍らブログを執筆中
目次

WiFiとVPNは何が違うの?

WiFiとVPNでは、仕組みや利用目的が大きく異なります。

仕組みの違い

WiFiは、無線通信技術を使用してワイヤレスで通信するための仕組みです。

一方VPNは、暗号化技術などによって不正アクセスや情報漏洩を回避するための仕組みです。

利用目的の違い

WiFiは、有線接続の物理的な問題を解消し、柔軟で利便性の高いネット接続を可能とします。

一方のVPNは、ネット利用時の安全性を高め、セキュリティやプライバシーの向上に役立ちます。

ポイント
  • WiFi・・・ワイヤレスで通信で柔軟かつ利便性の高いネット接続を可能にするもの
  • VPN・・・不正アクセスや情報漏洩を回避し、セキュリティやプライバシーを向上させるもの

自宅のWiFiでVPNを使うメリット

自宅のWiFi環境でVPNを利用すると、インターネット通信全体のセキュリティを高めることができ、VPNならではのメリットも享受できます。

セキュリティが強化される

現在市販されているほとんどのWiFiルーターには、暗号化機能が標準装備されています。

暗号化機能を正しく設定すれば、自宅内の通信は安全に利用することができます。

暗号化方式やパスワードなどが正しく設定されていないと、安全な通信が利用できないことがあります。

ただし、WiFiルーターよりインターネット側の通信は無防備なままであり、個人情報の漏洩やサイバー犯罪など多くの危険が存在します。

WiFiとVPNを併用すれば、インターネット全体の通信データが暗号化され、セキュリティが強化されます。

WiFiとVPNの併用イメージ
WiFiとVPNの併用イメージ

プライバシーや匿名性が高まる

VPNを利用すると、プライバシーや匿名性も高まります。

国内で利用できるVPNサービスの多くは、ノーログポリシーを採用しており、Webサイトの閲覧履歴やIPアドレスの情報を保存していません。

そのため、ネット利用時のアクティビティ(行動)が追跡されることもなく、プライバシーが担保されます。

また、VPNでは発信元のIPアドレスも隠匿できるため、匿名性の高い通信が可能になります。

VPNならではの使い方ができる

VPNを利用すれば、セキュリティやプライバシーの向上のほかにも、さまざまな使い方ができます。

ジオブロックの回避などは、VPNならではの使い方の代表例です。

Netfixなどの大手動画配信サービスの多くは、ジオブロックによって視聴できる国や地域を制限していますが、VPNを利用することでジオブロックを回避できます。

ジオブロックとは、居住地によってインターネットのアクセスを制限する仕組みのことで、発信元のIPアドレスなどで制御される。

これは、VPNによって仮想IPアドレスが割り当てられ、あたかも規制されていない地域からのアクセスのように振る舞うことができるためです。

ジオブロックが回避できれば、日本にいながら海外限定のコンテンツにアクセスできます。

また、ジオブロックの回避は、海外コンサートなどのチケッティングにも活用できます。

ジオブロックの回避以外にも、ネット検閲の回避リモートワークでの利用などさまざまな活用法があります。

ネット検閲は、インターネット上の情報を対象とした政府機関による検閲のことで、Web閲覧や検索、SNSなども対象。とくに中国は検閲や規制が厳しいとされる。

自宅でVPNを利用する方法

VPNサービスに申し込む

自宅でVPNを利用するには、事前にVPNサービスに申し込む必要があります。

国内で利用できるVPNサービスには、無料で利用できるものと有料のものがありますが、できれば有料VPNの利用をおすすめします。

無料VPNでも一定のセキュリティは担保されますが、利用制限なども多く安全性や利便性に欠けるものもあります。

どのVPNサービスに申し込んでいいかかわからないという方は、下記の記事を参考に、利用スタイルにあったものを選ぶようにしてください。

デバイスごとにVPNを利用する場合

VPN接続イメージ(デバイスごとに接続)
VPN接続イメージ(デバイスごとに接続)

VPNサービスへの申し込みが完了すると、VPN接続用の専用アプリがダウンロードできます。

パソコンやスマートフォンなどデバイスごとにVPNを利用する場合は、デバイスに応じた専用アプリをダウンロードし、利用するデバイスにインストールします。

専用アプリをインストールすれば、モバイル回線からもVPNが利用できます。

ほとんどのVPNサービスでは、複数のデバイスからの同時接続が可能となっています。複数台で利用する場合は、それぞれのデバイスごとに専用アプリをインストールします。

VPN対応ルーターを利用する場合

VPN接続イメージ(VPN対応ルータを利用)
VPN接続イメージ(VPN対応ルータを利用)

VPN対応ルーターを利用すると、接続されたすべてのデバイスからVPNが利用できます。

デバイスごとに専用アプリをインストールする必要もなく、設定を一元管理できるなどのメリットもありますが、外出先では利用できないなどのデメリットもあります。

VPN対応ルーターとVPNアプリを併用することもできるので、利用スタイルにあわせて利用するのもいいでしょう。

まとめ

今回は、WiFiとVPNの違いや自宅のWiFiでVPNを利用するメリットなどを紹介しました。

VPNはネット利用時のセキュリティやプライバシーを守ってくれる頼もしいツールです。

もちろんすべてのWiFiユーザが必要とするわけではありませんが、利用スタイルや利用形態にあわせて、VPNの活用も検討されてみてはいかがでしょうか。

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