Torブラウザの危険性とVPNサービスとの違いをわかりやすく解説

Torブラウザの危険性

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Torブラウザってよく聞くけど安全なの?VPNサービスとの違いもよくわからないんだけど・・・

Tor(トーア)ブラウザは、ウェブブラウジングの匿名性を高めてくれるツールで、さまざまなデバイスから無料で利用できます。

しかし、その利用にあたってはいくつかの危険性があります。

過信して利用すると、危険なサイトに誘導されたり、マルウェアなどに感染する恐れもあります。

この記事では、Torブラウザの危険性やVPNサービスとの違いをわかりやすく解説します。

この記事を書いた人
  • NTT西日本でMacのサーバ構築やネットワークSEを歴任
  • WiFiやセキュリティを活用したネットワークソリューションが専門
  • 現在は田舎町でフリーランスとして活動中
目次

Torブラウザとは

Torブラウザは、ネット利用時のプライバシーと匿名性を強化するために設計されたウェブブラウザです。

“Tor”は「The Onion Router」の略で、いくつもの通信経路を通ることで、IPアドレスや住所が追跡されにくいのが特徴です。

その仕組みが、玉ねぎの層の作りと似ているため「オニオン・ルーター」と呼ばれています。

Torブラウザの特徴

Torブラウザには、以下の特徴があります。

匿名性が高くなる

Torブラウザの接続イメージ

Torブラウザは、通信データが複数の中継ノード(ルーターやサーバーなど)を経由するため、利用者のIPアドレスをわかりにくくします。

そのため、利用者のアクティビティ(行動履歴)が追跡されにくくなり、結果として匿名性が向上します。

セキュリティが向上する

Torブラウザは、プライバシーに焦点を当てて作られていますが、同時にセキュリティ機能も備わっています。

ブラウザ自体がセキュリティの脆弱性に対するパッチや更新を受け取り、セキュリティを向上させます。

オープンソースによる進化

Torブラウザはオープンソースのため、ソースコードを利用すれば誰でもサービスやアプリを開発できます。

オープンソースとは、ソースコードを無償で公開、再使用、改変、再配布することが可能なソフトウェアのことです。

セキュリティの向上や新しい機能の開発がコミュニティによって行われているので、さらに使い勝手やセキュリティが進化する可能性があります。

Torブラウザの危険性

Torブラウザ自体は、プライバシーと匿名性を高めてくれる頼もしいツールですが、危険性もあります。

ここでは、Torブラウザの危険性や注意点を説明します。

匿名性に限界がある

Torブラウザは、通信データを中継する仕組みを利用して利用者の匿名性を保っていますが、理論的には、通信データを解析すれば利用者(発信元)は特定されてしまいます。

特に政府や高度なサイバー攻撃者が関与すると、利用者が特定される可能性は高くなります。

Torブラウザの匿名性を過信しすぎないことが大切です。

悪意のあるノードが存在する

Torネットワークは、ボランティアによって運営される複数の中継ノードで構成されています。

ノードとは、通信経路を構成するルーターやサーバーのこと。

一部の中継ノードが悪意を持っている可能性があり、そうしたノードを通ることで情報が漏れる可能性があります。

Torプロジェクトでは、このような悪意のあるノードからデータを守るためのセキュリティ対策も講じており、いたちごっこの状態となっています。

不正なウェブサイトへ誘導される

Torブラウザを使用することで、通常のブラウザではアクセスできないような不正なウェブサイトにアクセスすることも可能です。

意図しないサイトへ誘導され、個人情報を盗まれたり、マルウェアに感染したりすることもあります。

不正なサイトやコンテンツへのアクセスを避け、安全なブラウジングを心がけることが大切です。

JavaScriptの有効化に注意

Torブラウザでは、デフォルトでJavaScriptが無効になっています。

JavaScriptはセキュリティリスクを伴うことがあり、無効にすることでトラッキングや悪意あるコードの実行を防ぎます。

ただし、一部のウェブサイトはJavaScriptが有効でないと正しく動作しないことがあるため、注意が必要です。

TorブラウザとVPNとの違い

Torブラウザと似たようなツールに、VPNサービスがあります。

VPNサービスは、定額料金で利用できるセキュリティツールで、以下のメリットがあります。

  • セキュリティの向上
  • プライバシー確保
  • 匿名性の向上
  • 地域閲覧制限(ジオブロック)の回避

どちらも、ネット利用時のセキュリティとプライバシーを強化するための有効なツールですが、異なるアプローチを提供しています。

以下に、TorブラウザとVPNサービスの違いを説明します。

利用用途の違い

Torブラウザ

主に匿名性とプライバシーが求められる場面で使用します。例えば、検閲を回避したり、匿名で情報を閲覧する際に利用されます。

VPNサービス

セキュリティを高めつつ、地理的な制約(ジオブロック)を回避したい場合や、フリーWiFiのセキュリティを確保したい場合など、さまざまネット活用時のセキュリティ向上に使用されます。

適用範囲が異なる

Torブラウザ

Torブラウザー利用時のみに適用されます。

VPNサービス

VPNサービス接続後は、インターネットを利用するさまざまなアプリで適用されます。

IPアドレスの違い

Torブラウザ

Torブラウザは、通信データを複数のノードを中継させて匿名性を提供します。通信は暗号化され、利用者のIPアドレスは中継ノードを通過するたびに変更になります。

VPNサービス

VPNサービスは、通信データを専用の暗号化トンネルを通じてVPNサーバーに送ります。利用者のIPアドレスは、VPNサーバーに接続したタイミングで置き換えられます。

匿名性とプライバシー性能

Torブラウザ

Torブラウザの匿名性は高いですが、トラフィック解析による追跡は理論的に可能です。

VPNサービス

VPNも利用者のIPアドレスを隠し、通信を暗号化しますが、中継ノードの数が少ないため、Torブラウザよりも匿名性は低いといえます。

通信速度の遅延

Torブラウザ

通信データが複数の中継ノードを経由するため、通信速度が遅くなることがあります。動画配信サービスなどの大容量のデータ転送には向いていません。

VPNサービス

一般的には通信速度が高速で、大容量のデータ転送にも向いています。ただし、VPNを利用していない時よりも若干遅くなります。

TorブラウザとVPNの併用はできる?

TorブラウザとVPNサービスを併用することは可能ですが、その効果は限定的で注意すべき点もあります。

まず、併用することのメリットとして、以下の2つがあります。

TorブラウザとVPN併用のメリット
  • 通信データの監視がされにくい
  • Torの利用規制がされにくい

VPNにより、通信データは暗号化され、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)やネットワークの監視者からの監視が困難になります。

また、Torノードへの接続もVPN内で行われるので、Torの使用を検出しにくく、結果としてTorの利用規制も緩和されます。

ただし、併用にあたっては、以下の点に注意する必要があります。

TorブラウザとVPN併用の注意点
  • 通信速度の低下
  • セキュリティが脆弱になる恐れ

両方を併用すると、通信の仕組みが複雑になり、通信速度が低下する可能性があります。

特にTorは通信を多重化しているため、VPNを併用すると遅延がさらに増加することがあります。

また、仕組みが複雑になることで、逆にセキュリティが脆弱になってしまうこともあります。

つまり、通信データの監視を避け、TorブラウザやVPNの規制を回避するためには一定の効果が期待できますが、無用なトラブルを避けるためにも、むやみに併用しない方がいいでしょう。

まとめ

まとめ

今回の記事では、Torブラウザの危険性や、VPNサービスとの違いを紹介しました。

それぞれ利用用途が違うため、どちらがいいとか悪いとかではありませんが、一般的な利用シーンにおいて、セキュリティ向上やプライバシー確保を求める場合は、VPNサービスを利用するのが望ましいといえます。

より匿名性の高い通信を利用したいなどのシーンでは、安全性に配慮しつつTorブラウザを併用するのもいいでしょう。

ただし、VPNサービスを利用する場合は、信頼性の高いサービスを選ぶことを忘れないでおきましょう。

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