AmazonプライムビデオがVPNやプロキシーエラーで見れないときの対処法
昨日まで普通にAmazonプライムビデオを見てたのに、急に見れなくなったんだけどどうして?これまでどおり見るにはどうしたらいいの?
この記事では、Amazonプライムビデオの利用中に、以下のメッセージが出て視聴できなくなった場合の原因と対処法を解説します。
お使いのデバイスは、VPNまたはプロキシサービスを使用してインターネットに接続されています。 VPNまたはプロキシサービスを無効にしてもう一度お試しください。
- NTT西日本でMacのサーバ構築やネットワークSEを歴任
- WiFiやセキュリティを活用したネットワークソリューションが専門
- 現在は情報通信関連の研究機関に従事する傍らブログを執筆中
エラーメッセージの意味
Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスは、視聴できる国や地域に制限(ジオブロック)をかけている場合がほとんどです。
この制限を回避するために、VPNやプロキシサービスを利用する人も多いのですが、Amazonなどのサービス提供事業者がVPNやプロキシーサービスの利用を制限している場合があるのです。
つまり、このエラーメッセージの意味は「VPNやプロキシサービスを利用しているので視聴できませんよ」という警告メッセージということです。
Amanonプライムが見れなくなる原因
では、どうしてVPNやプロキシサービスを利用していないのに、このようなメッセージが表示されるのでしょうか。
以下に、考えられる原因を考察します。
アクセス頻度や挙動の影響
アクセス頻度や通信の挙動をもとにアクセスを制限している可能性が考えられます。
通常のパターンと異なる通信の要求があると、VPNまたはプロキシサービスを利用していると誤解される可能性があります。
通信の挙動は、ルーターやHGWの設定に影響を受ける場合もあれば、通信が不安定になることで発生することもあります。
IPアドレスによって視聴制限されている
利用者のIPアドレスが、何らかの理由で視聴制限の対象になっている可能性があります。
IPアドレスは、インターネット上の住所のようなもので、IPアドレスによって発信元の国や地域が判断できるようになっています。
通常であれば、日本国内からのアクセスが制限されることはありませんが、何らかの理由でアクセス制限されていることが考えられます。
おすすめの対処法
Amazonフォーラムに掲載された情報などをもとに、問題を解決するために有効な対処法を紹介します。
端末を再起動する
スマホやPCなど、利用している端末を再起動することで解決することがあります。
最も手軽な対処法ですので、まず最初にお試しください。
モバイル回線で利用してみる
スマホやタブレットなどを使って、自宅などのWiFi経由で視聴している場合は、一旦WiFiをオフにしてモバイル回線で視聴してみてください。
もし視聴できるようなら、ルーターや固定回線のIPアドレスに原因があります。
ただし、この方法はあくまでも応急措置の対策ため、以下で紹介する対処法もお試しください。
WiFiをオフのままにしておくと、思わぬパケット料が発生する場合がありますので、必ずオンに戻すようにしてください。
ルーターやHGWを再起動する
使用しているWiFiルーターやHGW(ホームゲートウェイ)を再起動することで解決する場合があります。
再起動は、電源をオフ・オンするか、ルーターまたはHGWの管理画面にアクセスして行なってください。
ルーターまたはHGWの管理画面にアクセスするには、Webブラウザを利用するのが一般的です。詳しくは、ルーターまたはHGWのマニュアルをご覧ください。
IPv6やIPoE接続をオフにする
少し技術的な話になりますが、Amazonプライムビデオは、IPv4を前提にしたサービスです。
現在のところ、次世代プロトコルであるIPv6では利用できません。
もし、ルーターやHGWの設定でIPv6が有効になっている場合、オフにすることで解決できることがあります。
また、HGWでIPoEをオフにしてみるのも有効な解決法です。
これらの設定を変更するには、ブラウザを利用してお使いのルーターやHGWの管理画面にアクセスする必要があります。詳しくは機器のマニュアルを参照するか、回線事業者またはISPにお問い合わせください。
ウィルスチェックソフトを一時的に無効にする
もしお使いのスマホやPCにウィルスチェックソフトが入っているようなら、一時的にオフにしてみると解決するかも知れません。
閲覧を追跡されないようにする、セキュアコネクション機能を有効にしている場合などに起こる可能性があります。
もしウィルスチェックソフトの機能をオフにして視聴できるようであれば、原因はウィルスチェックソフトにあります。
ほとんどの場合、設定内容を変更することで解決できると思います。
設定方法がわからないときは、利用しているウィルスチェックソフトのサポートページで確認するようにしてください。
ウィルスチェックソフトを無効にしたままにすると、セキュリティが脆弱になることがありますので、必ずオンに戻すようにしてください。
解決しない場合はIPアドレスを変更する
ここまで紹介した対処法で解決しない場合は、割り当てられているIPアドレスそのものが制限されている可能性が高いといえます。
IPアドレスは、利用中のプロバイダや回線事業者から自動的に割り当てられます。
スマホなどのモバイル回線ではIPアドレスが変わりやすいのに対し、光回線などの固定回線では変わりにくいとされています。
機内モードをオンオフしてみる
スマホなどのモバイル回線を使ってAmazonプライムビデオを視聴している場合、一旦スマホの機内モードをオンにし、その後再度オフにすることでIPアドレスを変更することができます。
機内モードは、スマホやタブレットなどの端末が電波を送受信できない状態にする機能ですが、オンにすることでIPアドレスを解放することができます。
ただし、この方法で確実にIPアドレスが変わるわけではありませんので、割り当てらたIPアドレスを確認しながら何度か試してみることをおすすめします。
VPNサービスを利用する
自宅の固定回線を利用している場合や機内モードのオンオフでIPアドレスが変わらない場合は、VPNを利用してみるのがおすすめです。
VPNを利用すれば、いつでも自由にIPアドレスが変更できるようになります。
Amazonプライムビデオ対応のVPN
VPNの利用にあたっては、Amazonプライムビデオに対応しているサービスを選ぶようにしてください。
国産VPNのMillenVPNなら、正式にAmazonプライムビデオへの対応を表明しており、国内コンテンツはもちろん、海外コンテンツも視聴できます。
海外のAmazonプライムビデオを視聴する場合、該当の国のAmazonアカウントが必要となることがあります。その場合は、日本のAmazonアカウントで使用しているメールアドレス以外のアドレスで新規にアカウントを取得する必要があります。
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VPNならセキュリティや匿名性も高まる
VPNサービスは、本来インターネット利用時のセキュリティ向上やプライバシー保護のためのツールです。
Amazonプライムビデオのように地域で閲覧制限がかかったコンテンツを視聴することもできますが、不正アクセスを未然に防いだり、匿名性の向上にも役立ちます。
- ジオブロックによる地域閲覧制限の回避
- セキュリティやプライバシーの向上
- 匿名性の確保
- オンラインバンキングなどの安全利用
- フリーWiFiなどを使った不正アクセス防止
- ネット検閲の回避
まとめ
Amazonプライムビデオは、Amazonプライム会員向けの人気のストリーミングサービスで、さまざまな番組や映画を視聴することができます。
ただし、視聴できるコンテンツは国や地域で制限されているものも多く、すべてのグローバルコンテンツにアクセスすることはできません。
また、これらの制限が予期せぬエラーにつながることもあります。
VPNサービスを利用すれば、ジオブロック(地域閲覧制限)の回避も容易になり、より快適にグローバルコンテンツを楽しむことができます。
もちろんこれらは合法的な方法であり、多くの人がVPNを利用してグローバルコンテンツを楽しんでいます。
筆者はいくつかのVPNを利用シーンに応じて使い分けしていますが、Amazonプライムでグローバルコンテンツを視聴するときは、MillenVPNを利用しています。
海外の番組や映画に興味がある方や、セキュアで匿名性の高い通信を望まれる方は、是非VPNの利用を検討されてみてはいかがでしょうか。