記事内に広告が含まれています。
ノートンセキュアVPNは必要なのか?一般的なVPNとの比較でわかったこと

ノートンセキュアVPNは必要なのか?どのような人に適しているのか?これらの疑問に答えるため、ノートンセキュアVPNの特徴や一般的なVPNサービスとの比較を通じて、その利用価値を探ってみたいと思います。
ノートンセキュアVPNは、基本的なVPN機能を備えたアプリケーションですが、一般的なVPNサービスと比較すると機能やスペックが限定的である点に注意が必要です。
ただし、セキュリティソフトウェアで知られるノートン社が提供しているアプリのため、信頼性は高いとも言えます。
しかし、ノートンセキュアVPNが本当に必要かどうかは、個々のユーザーのニーズや使用状況によって異なります。
例えば、公共Wi-Fiでのセキュリティ強化を主な目的としている場合や、基本的なプライバシー保護を求めている場合には、ノートンセキュアVPNは十分な選択肢となるかもしれません。
一方で、高度なVPN機能や広範なサーバーロケーション、複数デバイスでの同時接続などを求めるユーザーにとっては、他のVPNサービスの方が適している可能性があります。
この記事では、ノートンセキュアVPNの特徴や一般的なVPNサービスとの比較を詳しく解説し、どのような利用スタイルの方に適しているかを深く掘り下げていきます。
VPNの選択に迷っている方や、ノートンセキュアVPNに興味がある方にとって、有用な情報となるでしょう。

- NTT西日本でMacのサーバ構築やネットワークSEを歴任
- WiFiやセキュリティを活用したネットワークソリューションが専門
- 現在は情報通信関連の研究機関に従事する傍らブログを執筆中
ノートンセキュアVPNとは

ノートンセキュアVPNは、ウィルス対策ソフトで定評のある米国ノートン社が開発したVPNソフトウェアです。
VPNの利用者にとって、信頼性の高いセキュリティ対策が重要な要素となります。
統合ウィルス対策ソフト「ノートン360デラックス」などに付属しているほか、単体で購入することもできます。
ノートンセキュアVPNは、オンラインプライバシーを保護し、安全なインターネット接続を提供します。
一般的なVPN機能のほか、暗号化する通信を選択できるスプリットトンネリング機能なども利用でき、利用スタイルに応じた使い方ができます。
一般的なVPNとのサービス比較

ノートンセキュアVPNは、基本的なVPN機能を提供していますが、他の一般的なVPNサービスと比較すると、いくつかの違いがあります。
ここでは、ノートンセキュアVPNと国内で人気の高いVPNサービス2社(NordVPN、MillenVPN)との詳細な比較を行います。
サーバー数
ノートンセキュアVPNは他のVPNサービスと比べて少ない傾向にあります。
これは、ユーザーが接続できる選択肢が限られることを意味し、特定の地域のコンテンツにアクセスする際に制限が生じる可能性があります。
対応デバイス数
ノートンセキュアVPNは1台から5台まで選択可能ですが、他のVPNサービスでは無制限に対応しているものもあります。
これは、多数のデバイスを所有するユーザーにとっては重要な考慮点となるでしょう。
無料トライアル期間
ノートンセキュアVPNは30日間(App Store版は7日間)の試用期間を提供しています。
これは、サービスの機能を十分に試すには適切な期間といえるでしょう。
スプリットトンネル機能
スプリットトンネリング機能は、ノートンセキュアVPNの特徴的な機能の一つです。
この機能により、VPN接続を使用するアプリケーションと使用しないアプリケーションを選択できます。
しかし、この機能はWindowsとAndroid端末でのみ利用可能であり、MacやiOSデバイスでは使用できない点に注意が必要です。
価格
ノートンセキュアVPNは他のVPNサービスと比較して、特に1台利用の場合にはコスト面で優位性があります。
ただし、年間契約が基本となるため、長期的な利用を前提としている点に留意が必要です。
セキュリティプロトコル
ノートンセキュアVPNは業界標準のOpenVPNを採用していますが、他のVPNサービスではWireGuardなど、より最新のプロトコルを提供している場合があります。
ログポリシー
ノートンセキュアVPNは厳格なノーログポリシーを採用していますが、この点は多くの主要VPNサービスと共通しています。
カスタマーサポート
ノートンセキュアVPNは24時間365日のサポートを提供しており、これは他の主要VPNサービスと同等のレベルです。
以下に、上記を含めたサービススペックをまとめてみました。
ノートンセキュアVPN | MillenVPN | NordVPN | |
---|---|---|---|
暗号化方式 | AES-256 | AES-256 | AES-256 |
ノーログ | |||
サーバー設置国 | 29カ国 | 72カ国 | 60カ国 |
対応OS | Windows Mac OS iOS Android | Windows Mac OS iOS Android Firefox Chrome | Windows Mac OS iOS Android |
同時接続数 | 1〜5台 契約ライセンスによる | 10台 | 6台 |
月額コスト | 1ライセンス 274円 3ライセンス 586円 5ライセンス 788円 | 396円 2年契約の場合 | 560円 2年契約の場合 |
キルスイッチ機能 | Windows/ Androidのみ | Windowsのみ | |
スプリット トンネリング機能 | Windows/ Androidのみ | ||
無料トライアル | 30日間 (7日間)*1 | ||
返金保証 | 60日間 | 30日間 | 30日間 |
総じて、ノートンセキュアVPNは基本的なVPN機能を提供する一方で、特にサーバー数や高度な機能の面では他のVPNサービスに劣る部分があります。
しかし、コスト面での優位性や、ノートンの信頼性の高いブランド力は、特定のユーザーにとって魅力的な選択肢となる可能性があります。
ノートンセキュアVPNの良い点

ノートンセキュアVPNには、他の一般的なVPNサービスと比較して、いくつかの優れた特徴があります。
強固なセキュリティと使いやすさ
まず、セキュリティ面では、ノートン社の長年の経験と技術力を活かした高度な暗号化技術を採用しています。
これにより、ユーザーのプライバシーを守りつつ、安全なインターネット利用が可能となります。
また、使いやすさという点でも、ノートンセキュアVPNは秀でています。
初心者でも直感的に操作できるユーザーインターフェースを採用しており、複雑な設定なしですぐにVPN接続を開始できます。
マルチデバイスに対応
ノートンセキュアVPNはマルチデバイス対応であり、Windows、Mac、iOS、Androidなど、主要なOSで利用可能です。
これにより、様々なデバイスで一貫したセキュリティ体制を構築することができます。
以上の特徴から、ノートンセキュアVPNは、基本的なVPN機能を求めるユーザーや、セキュリティを重視するユーザーにとって、魅力的な選択肢となっています。
低価格で利用できる
ノートンセキュアVPNは、1台のみでの利用なら、他のVPNと比べて低価格で利用できるのが特徴です。
VPNサービスの中でも比較的安価な選択肢として注目されています。
ただし、年間契約のため年間利用料を一括して支払う必要があります。この点は予算管理の面で考慮が必要です。
無料トライアルが利用できる
ノートン セキュアVPNの魅力的な特徴として、30日間(ダウンロード版は7日間)の無料トライアルが利用できることが挙げられます。
この無料トライアル期間中は、VPNサービスの機能を全て体験することができ、ユーザーにとって大きなメリットとなっています。
トライアル期間中は、いつでも解約が可能であり、料金が発生することもありません。
7日間のトライアル期間を過ぎると、自動的に年間利用料が課金されるシステムとなっています。そのため、継続利用を希望しない場合は、必ずトライアル期間内に解約手続きを行う必要があります。
VPNを使うアプリが選択できる
ノートンセキュアVPNのスプリットトンネリング機能を使えば、VPNを使うアプリと使わないアプリを選択することができます。
この機能は、VPNサービスの利用において非常に便利です。
通常、フルトンネリングのVPN通信では、全ての通信がVPNサーバーを経由するため、通信速度が低下する場合があります。
しかし、スプリットトンネリングを利用すれば、VPN接続が必要なアプリのみを選択できるため、体感的な速度低下は感じにくくなります。
例えば、海外のコンテンツにアクセスする際にはVPN接続を使用し、それ以外の通常の閲覧には直接接続を使用するといった使い分けが可能になります。
これにより、インターネットセキュリティを確保しつつ、快適な通信環境を維持することができます。
スプリットトンネリング機能はWindowsとAndroidのみで利用可能です。MacやiPhoneなどのiOS端末では、この機能を利用することができません。
ノートンセキュアVPNの悪い点

ノートンセキュアVPNは、基本的なVPN機能を提供しますが、いくつかの欠点があります。
例えば、サーバー設置国が限られている点やMacやiPhoneでは使えない機能が多いことなどが挙げられます。
以下に、具体的な内容を紹介します。
サーバー設置国が少ない
ノートンセキュアVPNは、一般的な有料VPNサービスと比較してサーバーの設置国が限られているため、VPNの魅力の一つである海外限定コンテンツへのアクセスが制限されてしまいます。
この制約により、ユーザーがVPNを通じて楽しめるコンテンツの幅が狭まってしまう可能性があります。
また、対応している動画配信サービスに関する情報が公開されていないため、どのサービスが利用可能かを事前に把握することが困難です。
これは、ノートンセキュアVPNを選択する際の大きな不透明要因となっています。
さらに、サーバー数が少ないことは、各サーバーにかかる負荷が大きくなりやすいことを意味します。
その結果、VPN接続時の通信速度が低下する可能性が高くなります。
特に、ストリーミングやオンラインゲームなど、高速で安定した接続を必要とするユーザーにとっては、この点が大きな懸念事項となるでしょう。
ノートンセキュアVPNのサーバー設置国は、2024年1月現在で29カ国にとどまっています。
これは、多くの主要なVPNプロバイダーが提供する国数と比べると、かなり限定的です。
以下に、ノートンセキュアVPNのサーバーが設置されている国のリストを示します。
- アイルランド
- アメリカ合衆国
- イギリス
- イスラエル
- イタリア
- オーストラリア
- オーストリア
- オランダ
- カナダ
- シンガポール
- スイス
- スエーデン
- スペイン
- チェコ
- デンマーク
- ドイツ
- トルコ
- ニュージーランド
- ノルウェー
- フィンランド
- ブラジル
- フランス
- ベルギー
- ポーランド
- メキシコ
- ルーマニア
- 香港
- 南アフリカ
- 日本
中国などネット検閲が厳しい国で利用できない
中国をはじめとする一部の国では、インターネット利用に対する厳しい規制を実施しています。
特に中国では、Great Firewall(防火長城)と呼ばれる技術を駆使して、外部からのウェブコンテンツへのアクセスを厳格に制限しています。
このような環境下では、ノートンセキュアVPNの利用に支障が生じる可能性が高くなります。
ノートンセキュアVPNは、これらのネット検閲が厳しい国にサーバーを設置していないため、VPN接続そのものが困難になる場合があります。
そのため、中国などの規制の厳しい国では、ノートンセキュアVPNを使用してもインターネットへのアクセスが全く不可能になるか、利用できる範囲が大幅に制限される可能性があります。
このような状況は、ビジネスや旅行で中国を訪れる際に、セキュアなインターネット接続を必要とするユーザーにとって大きな問題となります。
ノートンセキュアVPNは、これらの国でのVPNサービスの提供に関して明確な対応策を示していないため、利用を検討している方は注意が必要です。
代替策として、中国などのネット規制の厳しい国での利用に対応している他のVPNプロバイダーを選択することが推奨されます。
これらのプロバイダーは、規制を回避するための特別な技術や暗号化プロトコルを採用しており、より安定したVPN接続を提供できる可能性があります。
以上のように、ノートンセキュアVPNは、中国などのインターネット規制が厳しい国での利用には適していません。
これらの国でオンラインプライバシーを確保したい場合は、別のVPNサービスを選択することをお勧めします。

MacやiPhoneで利用できない機能が多い
ノートン セキュアVPNでは、MacやiPhoneユーザーにとって重要な機能が制限されています。
WindowsやAndroidデバイスでは利用可能なスプリットトンネリングやキルスイッチなどの主要機能が、MacやiPhoneでは使えないのが大きな欠点です。
これらの機能は、VPN接続時のセキュリティや利便性を高める重要な要素です。
特に、スプリットトンネリング機能は、VPN接続を使用するアプリケーションと通常のインターネット接続を使用するアプリケーションを選択できる便利な機能です。
この機能がないと、全ての通信がVPNを経由することになり、不必要に通信速度が低下する可能性があります。
また、キルスイッチ機能は、VPN接続が突然切断された際に、インターネット接続も同時に遮断することで、ユーザーの匿名性を保護する重要な安全機能です。
この機能がないと、VPN接続が切れた瞬間にIPアドレスが露出してしまう危険性があります。
さらに、MacやiPhoneユーザーは、WindowsやAndroidユーザーが利用できるような詳細な設定オプションや高度なカスタマイズ機能にもアクセスできません。
これにより、ユーザーのVPN利用体験が制限され、セキュリティニーズに十分に対応できない可能性があります。
このような機能制限により、MacやiPhoneユーザーはノートン セキュアVPNの全機能を活用することができず、他のVPNサービスと比較して物足りなさを感じる可能性が高いです。
特に、プライバシーやセキュリティに高い関心を持つユーザーや、VPNの高度な機能を必要とするユーザーにとっては、大きな課題となるでしょう。
主な機能 | Windows Android | Mac iPhone |
---|---|---|
スプリットトンネリング機能 | ||
キルスイッチ機能 | ||
広告追跡ブロック機能 |
ノートンセキュアVPNが適した人とは

ノートンセキュアVPNは、セキュリティに配慮した手頃な価格のVPNサービスで、特にVPN初心者におすすめです。
しかし、サーバー設置国が限られていることや、一部の機能がWindowsとAndroidに限定されるなど、制約も存在します。
以上を踏まえると、以下のような条件に当てはまる方であれば、ノートンセキュアVPNは適切な選択肢となるでしょう。
- WindowsまたはAndroidデバイスを主に使用している方
- VPN接続を1台または少数のデバイスでのみ必要とする方
- 動画ストリーミングサービスの利用頻度が低い方
- 中国などのインターネット規制が厳しい国での使用予定がない方
- 基本的なVPN機能で十分な方
- セキュアなネット接続を求めるが、高度な機能は不要な方
- ノートン製品の他の機能(ウイルス対策など)も利用したい方
- 低コストでVPNサービスを利用したい方
- スプリットトンネリング機能を活用したい方(WindowsとAndroidのみ)
- 無料トライアル期間を利用して、VPNの使用感を試してみたい方
これらの条件にすべて、または大部分当てはまる場合であれば、ノートンセキュアVPNは十分な価値を提供するVPNサービスといえるでしょう。
特に、ノートン360デラックスなどのセキュリティ製品とセットで利用する場合、コストパフォーマンスの高いオプションとなります。
ただし、MacやiPhoneユーザー、多数のデバイスで同時接続を必要とする方、海外コンテンツへのアクセスを重視する方は、より機能が充実した別のVPNサービスを検討することをおすすめします。
VPNのメリットを堪能するなら有料VPNがおすすめ


ノートンセキュアVPNは基本的な機能を提供していますが、より高度な機能や幅広い用途に対応するには、専門の有料VPNサービスが適しています。
以下に、有料VPNの利用をおすすめする利用者層をまとめてみました。
- MacやiPhoneなどのAppleデバイス利用者
- 複数のデバイスで同時にVPNを利用したい方
- 動画ストリーミングサービスの利用頻度が高い方
- 海外限定のコンテンツを視聴したい方
- 海外旅行や出張で頻繁にVPNを利用する方
- より高度なセキュリティ機能を求める方
- 広範囲のサーバーロケーションを必要とする方
- P2P通信やトレントの利用を考えている方
- ゲーミングでVPNを活用したい方
- ビジネス用途でVPNを使用する方
例えば、MacやiPhoneなどのApple製品ユーザーは、ノートンセキュアVPNでは一部機能が制限されるため、他の有料VPNサービスを選択するのが賢明です。
また、複数のデバイスで同時接続を行いたい場合も、一般の有料VPNの方が柔軟に対応できます。
動画ストリーミングサービスの利用頻度が高い方や、海外限定のコンテンツを視聴したい方にとっても、サーバー数や設置国が多い有料VPNサービスの方が適しています。
さらに、海外旅行や出張で頻繁にVPNを利用する方にとっては、より多くの国々でサービスを提供している有料VPNの方が便利です。
特に、中国などのインターネット規制が厳しい国では、ノートンセキュアVPNが使えない可能性があるため、そういった国々にも対応した有料VPNサービスを選ぶことが重要です。
有料VPNサービスは、高度な暗号化技術やプロトコルを採用しているものが多く、より安全なインターネット利用が可能です。
また、カスタマーサポートも充実しており、技術的な問題や使用方法に関する疑問にも迅速に対応してくれます。
ここまで説明したとおり、VPNの機能を十分に活用し、安全かつ快適なインターネット体験を求める方には、一般の有料VPNサービスを選択することをおすすめします。
ただし、具体的なサービスを選ぶ際は、自身のニーズや利用状況を十分に考慮し、信頼性の高いプロバイダーを慎重に選択することが大切です。
VPNサービスの選び方やおすすめVPNサービスは、下記の記事でまとめていますのでぜひ参考にしてください。

まとめ

ノートンセキュアVPNは、セキュリティ対策ソフト分野で培ったノウハウをもとに開発された信頼性の高いVPNツールです。
基本的なVPN機能を備え、低価格で利用できる点が魅力ですが、利用スタイルによっては適さない場合もあります。
このVPNサービスは、WindowsやAndroidユーザーにとって使いやすく設計されていますが、MacやiPhoneユーザーには機能制限が多いため注意が必要です。
また、サーバー設置国が限られているため、海外限定コンテンツへのアクセスや、中国などのネット検閲が厳しい国での利用には適していません。
ノートンセキュアVPNの購入を検討する際は、日頃の利用スタイルを十分に吟味し、自身のニーズに合っているかを慎重に判断することが重要です。
例えば、動画ストリーミングサービスの利用頻度や、海外でのVPN利用の有無などを考慮しましょう。
より高度なVPN機能や幅広いサーバー選択肢が必要な場合は、一般の有料VPNサービスも視野に入れて比較検討することをおすすめします。
これらのサービスは、より多くの国にサーバーを設置しており、さまざまなデバイスでの同時利用や、高度なセキュリティ機能を提供している場合が多いです。
最終的に、ノートンセキュアVPNが自身のニーズに合致するか、それとも他のVPNサービスがより適しているかを見極めることが、安全で快適なインターネット利用につながります。
セキュリティとプライバシー保護を重視しつつ、使いやすさと機能性のバランスを考慮して、最適なVPNサービスを選択しましょう。